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アカデミー賞受賞作品は本当に面白いのか?その評価について考えてみた

今日はアカデミー賞ネタでいきます。

アカデミー賞は、映画界の最高の栄誉とされる賞です。毎年、世界中の映画ファンが注目するこの賞は、作品の質や人気を保証するものと思われがちです。しかし、実際には、アカデミー賞受賞作品が必ずしも面白いとは限らないという意見もあったりします。一体、どうしてそうなるのでしょうか?この記事では、アカデミー賞受賞作品の評価に影響するさまざまな要因について、以下の4つの視点から考えてみます。

アカデミー賞の選考方法とその問題点

まず、アカデミー賞の選考方法について簡単に説明します。アカデミー賞は、アメリ映画芸術科学アカデミーAMPAS)という組織が主催する賞で、その会員は約1万人の映画関係者で構成されています。会員は、自分の専門分野に応じて17の部門に分かれており、各部門の候補者を投票で決めます。例えば、監督部門の候補者は監督部門の会員が、俳優部門の候補者は俳優部門の会員が選びます。そして、最優秀作品賞を含む全ての部門の受賞者は、全会員が投票で決めます。

この選考方法には、いくつかの問題点が指摘されています。一つは、会員の構成が多様性に欠けるということです。2012年に行われた調査によると、会員の94%が白人で、77%が男性で、平均年齢は62歳でした。このような会員の傾向は、アカデミー賞受賞作品の選択にも影響を与えると考えられます。例えば、2016年には、全ての演技部門の候補者が白人であるという事態が起き、#OscarsSoWhiteというハッシュタグSNSで拡散されました。この問題に対して、AMPASは会員の多様化を進めるという方針を発表しましたが、その効果はまだ十分ではないという声もあります。

もう一つは、会員の投票行動が必ずしも作品の質に基づいていないかもしれないということです。会員は、自分が見た作品だけに投票することになっていますが、実際には、すべての作品を見ることは難しいでしょう。そのため、会員は、事前の評判や宣伝、賞レースの流れなどに影響されて投票することや、自分の友人や知人、所属するスタジオや制作会社などに配慮して投票すること、さらに、作品の質だけでなく、作品のメッセージや社会的意義などにも重きを置いて投票することもあるという意見もあるようです。これらの要因は、アカデミー賞受賞作品が必ずしも優れた作品とは限らないということかもしれません。

アカデミー賞受賞作品のジャンルと傾向

次に、アカデミー賞受賞作品のジャンルと傾向について見てみましょう。アカデミー賞の歴史を振り返ると、最優秀作品賞を受賞した作品の多くは、ドラマや伝記、歴史、戦争などの重厚なジャンルの作品です。例えば、『タイタニック』『スラムドッグ・ミリオネア』『英国王のスピーチ』『アルゴ』『12年奴隷の身』『スポットライト 世紀のスクープ』『ムーンライト』『グリーンブック』などがその例です。これらの作品は、人間の苦悩や葛藤、成長や変化、社会的な問題や歴史的な出来事などを描いており、アカデミー賞の審査基準に合致していると言えます。

一方、コメディやホラー、SFやファンタジー、アニメーションやミュージカルなどの軽快なジャンルの作品は、最優秀作品賞を受賞することはほとんどありません。例えば、コメディ作品で最優秀作品賞を受賞したのは、『アパートの鍵貸します』(1960年)『アニー・ホール』(1977年)『恋におちたシェイクスピア』(1998年)などわずかに数えるほどです。ホラー作品で最優秀作品賞を受賞したのは、『羊たちの沈黙』(1991年)だけです。SFやファンタジー作品で最優秀作品賞を受賞したのは、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年)と『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年)の2本だけです。アニメーション作品で最優秀作品賞にノミネートされたのは、『美女と野獣』(1991年)『アップ』(2009年)『トイ・ストーリー3』(2010年)の3本だけで、受賞した作品はありません。ミュージカル作品で最優秀作品賞を受賞したのは、『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)『オリバー!』(1968年)『シカゴ』(2002年)など数十年に一度のペースです。

これらのジャンルの作品は、アカデミー賞の審査員にとっては、芸術的な価値や社会的な意義が低いと見なされることが多いようです。しかし、それは、映画の面白さや楽しさを測る唯一の基準ではありません。コメディやホラー、SFやファンタジー、アニメーションやミュージカルなどの作品には、独自の魅力や工夫があります。例えば、コメディ作品は、笑いを通して人間の愚かさや矛盾を風刺したり、日常の悩みを忘れさせたりします。ホラー作品は、恐怖を通して人間の本性や闇を暴いたり、スリルや興奮を与えたりします。SFやファンタジー作品は、想像力を通して人間の可能性や夢を描いたり、驚きや感動を与えたりします。アニメーション作品は、表現力を通して人間の感情や思いを伝えたり、美しさやかわいさを与えたりします。ミュージカル作品は、音楽を通して人間の喜びや悲しみを歌ったり、華やかさや楽しさを与えたりします。

アカデミー賞受賞作品の社会的・政治的・文化的背景

さらに、アカデミー賞受賞作品の面白さは、作品の社会的・政治的・文化的背景にも左右されると言えます。アカデミー賞は、アメリカの映画賞であるということを忘れてはいけません。そのため、アメリカの社会や政治や文化に関連する作品やテーマが、より評価されやすい傾向があります。例えば、『クラッシュ』(2004年)は、アメリカの人種差別や偏見について描いた作品で、アメリカの観客にとっては非常に重要なメッセージを伝える作品でした。しかし、日本の観客にとっては、その問題に対する感覚や共感が異なるかもしれません。また、『アメリカン・スナイパー』(2014年)は、アメリカのイラク戦争における狙撃兵の物語で、アメリカの愛国心や英雄観に訴える作品でした。しかし、日本の観客にとっては、その戦争に対する見方や評価が異なるかもしれません。さらに、『ラ・ラ・ランド』(2016年)は、アメリカのハリウッドに憧れる若者たちの恋愛と夢を描いた作品で、アメリカの映画史やミュージカルの伝統に敬意を表する作品でした。しかし、日本の観客にとっては、その文化や歴史に対する知識や興味が異なるかもしれません。

これらの例からわかるように、アカデミー賞受賞作品は、アメリカの観点から作られた作品であるということを理解する必要があります。そのため、日本の観客は、アメリカの社会や政治や文化についての背景知識や関心がないと、作品の面白さや意味を十分に感じられない可能性があります。逆に言えば、そのような背景知識や関心があれば、作品の面白さや意味をより深く理解できるかもしれません。

アカデミー賞受賞作品の個人的な好みと感想

最後に、アカデミー賞受賞作品の面白さは、個人的な好みと感想にも大きく依存すると言えます。これは、アカデミー賞に限らず、映画の評価においてもっとも重要な要素の一つです。映画は、芸術的な表現であり、その価値や魅力は、主観的な判断によって決まります。そのため、アカデミー賞受賞作品であっても、自分の好きなジャンルやテーマやスタイルでなければ、面白くないと感じることは十分にあり得ます。また、自分の感情や経験や価値観に合わなければ、感動しないと感じることもあり得ます。逆に言えば、アカデミー賞受賞作品でなくても、自分の好きなジャンルやテーマやスタイルであれば、面白いと感じることは十分にあり得ます。また、自分の感情や経験や価値観に合えば、感動すると感じることもあり得ます。

これらの例からわかるように、アカデミー賞受賞作品の面白さは、自分自身の好みや感想によって大きく変わるということを認識する必要があります。そのため、アカデミー賞受賞作品を見るときは、自分の感性や視点を大切にすることが大切です。アカデミー賞受賞作品は、映画の一つの指標であって、絶対的な基準ではありません。自分が面白いと思う作品を見つけることが、映画の楽しみ方の一つです。

まとめ

この記事では、アカデミー賞受賞作品の面白さについて、以下の4つの視点から考えてみました。

- アカデミー賞の選考方法とその問題点
- アカデミー賞受賞作品のジャンルと傾向
- アカデミー賞受賞作品の社会的・政治的・文化的背景
- アカデミー賞受賞作品の個人的な好みと感想

これらの視点からわかるように、アカデミー賞受賞作品が本当に面白いかどうかは、一概には言えないということです。アカデミー賞受賞作品は、映画の一つの評価であって、映画の全てではありません。映画の面白さは、個人の主観によって決まるものです。そのため、アカデミー賞受賞作品を見るときは、自分の感性や視点を信じて、自分なりの評価をしてみることが大切です。アカデミー賞受賞作品を見ることは、映画の世界を広げる一つの方法ですが、それだけにとらわれずに、自分が面白いと思う作品を見ることも、映画の楽しみ方の一つです。アカデミー賞受賞作品に限らず、映画は、自分の心に響くものを見つけることができる素晴らしい芸術です。ぜひ、映画の魅力を存分に味わってください。

 

・・・などと、それっぽく記事(事実関係間違っていたらごめんなさい)を書いちゃいましたが、まあ、アカデミー賞だろうがなんだろうが、自分で見て面白かったらそれでいいし、つまらなかったらつまらないでいいじゃん!社会性とか難しいことは考えず、見たかったら見るでいいというのが今日の結論でどうでしょう!じゃ!!